鉄骨110番

塗装と柱の内側

Question

以前客先から、コラム柱の内側を塗装していない場合、内側からサビが進行するのではないのかと聞かれたことがあります。実際に過酷な環境における経年劣化で柱の内側に防錆塗装をしないことが問題になるような事例はあるのでしょうか。

Answer

直接外気に接する部分で、かつ海などに近接し、溶融亜鉛めっきもされていない場合などで、どの程度の錆が発生するか実例がありましたら教えて下さい。現状私のところにそのようなデーターがなく、確信を持って鋼管内部の塗装は必要ありませんと断言できるにはいたりません。
錆(酸化鉄)を発生させるためには、酸素と水分の供給が必要ですので、それを絶てる状況であれば錆の発生を防ぐことができるものと考えられます。室内において、板厚が9ミリ以上のようなものであれば、一般的環境において錆によって1ミリ以上の板厚欠損が生ずる事例はなかなか見つけ出すのが困難であろうと予測いたします。
外気に直接触れる場所に使用される鋼管においては、溶融亜鉛めっきが利用される場合が多いと考えられます。溶融亜鉛めっき処理をする際に、鋼管内部を密閉状態としてめっき層につけることはできません。内部の空気膨張により破裂する危険性があることから、空気抜きとのろ抜きを兼ねた穴を適宜設ける事となります。結果として鋼管内部もめっき処理されることとなります。
個材の亜鉛めっき処理を先行して施し、溶接後はタッチアップ等により溶接部分を防錆塗装処理する方法も一般的に採用されています。